Wind River Blog Network 翻訳版
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June 15, 2017

ビジネスに活用する段階に入ったFACE™規格


投稿者:Chip Downing

The Open GroupのFACE™(Future Airborne Capability Environment)Consortiumにとって、2017年は当たり年です。設立7年目に入り、技術文書とビジネス文書が完成しました。今後、何世代もの軍用機で持続的な効率化を図り、新たなFACE調達を促進するものです。FACEの取り組みは、競争力のある次世代航空機システムを、効率よく、手頃な価格で構築できる段階に入ったのです。

私は先頃、FACE Consortium Business Working Group(BWG)の新会長に選出されました。この充実した組織を率いて、グローバルな軍用システム向け新機能を加速する、FACE利用の新時代を迎えられることを光栄かつ誇りに思います。95以上の米国の有力な防衛産業、国防サービス、情報機関から集まった1,300人以上の専門家により、FACE規格を実用と実装の新たな高みに引き上げる準備が整いました。

FACE Consortiumの目標は、米軍に戦略的優位性をもたらす、アジャイルで革新的なソリューションを実現することです。従来、米軍は単一プラットフォームの孤立したアーキテクチャやソフトウェア設計に、アビオニクスの予算と技術的な努力を払ってきました。FACEアーキテクチャでは、制約なしに、資産のライフサイクルを通して、多数のプラットフォームにまたがるイノベーションの促進に集中できるようになります。アプリケーションの機能と有用性が高まることで、最先端のテクノロジをよりスピーディに米国の自由を守る人々に提供できます。

FACE Technical Standardは、100を超える実証済みの商用および軍用規格を土台に、独自の価値を提供します。民間航空機で実証された設計や運用効率を即座に活用して、新機能を航空機搭載システムに導入することが可能です。

FACEの取り組みは、非常にパワフルな3つの特性、スピード、アジリティ、高いクオリティを備えています。

  • 1.

    スピード:FACE Technical Standardは、参加メンバーの合意に基づいて実証を行い、厳しく精査された規格セットにより、スピードとアジリティを直接的に向上することが可能です。過去の規格を焼き直したわけでも、自分たちのイメージでオープンアーキテクチャ(OA)規格をまた1つ作ったわけでもありません。実証済みのソフトウェア基盤に集中することで、リスクを減らし、スケジュールの短縮をさらに進めます。その結果、従来の手法、プロセス、規格では不可能だった目標を達成することができます。

  • 2.

    アジリティ:イノベーションのアジリティの実現は、航空機の相互運用性やミッションのパフォーマンスのレベルアップに不可欠です。共通データモデルを使用し、既知のベストプラクティスに従ってデータを特徴付けることで、ドメイン、システム、機能間の相互運用性を向上します。これにより、新しいコンポネントの実装に必要な作業負荷を減らすとともに、プラットフォームとデータアーキテクチャの標準化により、ミッションの状況認識のレベルを向上できます。

  • 3.

    高いクオリティ:FACE Technical Standardでは、コンポネントをどのように構築するかについて、より堅牢な構造になるソフトウェアアーキテクチャが確立されます。そのため、ソフトウェア設計の取得や実装に、高いクオリティが自然に織り込まれます。FACEの取り組みは、必要な規格基盤を丸ごと提供します。ビジネス面と技術面のオペレーションに対応するほか、新規とアップグレードの両方のビジネスチャンスに対応します。FACE Technical Standardは、実証済みの構築ルールをベースにしています。実施可能な適合モデルと結合した、よりレジリエントな設計につながり、ソフトウェアコンポネントのより迅速で堅牢なインテグレーションが容易になります。すでにFACE適合認定ソフトウェア製品の第1弾が登場しており、FACE Registryに、Wind River VxWorks 653などが掲載されています。今年さらに多くの製品が加わる予定です。

FACE Registryの初登録に対応した企業は、ロックウェル・コリンズ、ハリス、そしてウインドリバーです。各社はFACEによるビジネスと技術の変革を先導しています。FACE機能の活用は、将来世代の航空機搭載システム向けに革新的なソリューションを開発するための、賢明でインテリジェントな手法です。FACEソリューションを実装することで、乏しい予算と技術リソースを最適化し、米国とパートナー各国が世界中の敵対者に対して、戦略的な軍事優位性を拡大できるようになります。

FACE規格は、新時代を迎えています。FACE仕様の策定やテストの段階から、ユーザのトレーニング、規格の順守、強力な次世代航空機搭載プラットフォームの実装に移行しつつあります。航空機搭載システムを効率に優れた、標準ベースの未来へと進展させるために、皆さんの組織のトレーニングやガイドをお手伝いできますので、FACE Consortiumのメンバーに気軽にお問い合わせください。

The Open Group FACE Consortiumの詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.opengroup.org/face