Wind River Blog Network 翻訳版
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February 18, 2017

東芝、Wind River Simicsの採用で車載用SoC開発を加速

投稿者:Ross Dickson

自動車の接続性と自律性がますます高まる中、ソフトウェアの重要性がかつてないほど重要になっています。近い将来予想されるソフトウェア定義の自動車では、より充実、洗練した機能によってリスクも発生します。車載システムで必要なソフトウェアコンテンツ量が膨大になり、設計チームはコストを抑えつつ、効率よく問題を特定しなければならなくなるからです。自動車メーカーは新しい機能の提供に積極的ですが、リスク軽減、生産性向上、安全で高品質な画期的製品を迅速に市場に提供するには、ソフトウェア開発プロセスを根本的に改革することが何より重要です。

自動運転をさらに進化させるため、東芝はウインドリバーとの関係を拡大し、最新の画像認識用SoC(system-on-chip)プラットフォーム上で高度な運転支援システム(ADAS)ソフトウェアを開発するために、Wind River Simicsを採用しました。システム全体のシミュレーション機能とまったく新しい開発技法を搭載したSimicsにより、東芝とその顧客である自動車関連企業は、開発方法をスピーディに変更できるようになります。革新サイクルが短くなっている現在、こうした取り組みによって、優れたソフトウェアを迅速に提供し、競争力を維持することができます。

東芝の最新の次世代画像認識SoCシリーズは、車載カメラを使用したADASに適用可能です。この種のSoCは複数のカメラで取り込んだ画像データを処理して、付近の障害物やその動きを認識することで、ドライバーへのサポートと通知を行います。

Simicsを使用して車載用SoCを使用するアプリケーションを開発することで、東芝の画像認識SoCを使用している顧客は開発プロセスのトランスフォーメーションを開始することができます。SimicsによってAgile開発技法を新たに活用できるようになり、チームは作業をスピードアップできます。そして従来の技法では再現がほぼ不可能だったシナリオも設計およびテストできるようになります。Simicsを使用して開発、テストを行い、開発サイクルの非常に早い段階で問題を解決できるようになることで、東芝とその顧客は、高品質のコード作成、コスト制御が可能になり、商品化のスピードアップにつながります。

たとえば、ハードウェアの実機がなくても、顧客は事前に開発作業を進めることができます。SoCプラットフォームの仮想バージョンによって、必要なものを自由にテスト/開発できるので、物理的なハードウェアの制約から解放されます。Simicsによって、テストやデバッグの作業もかなり早い段階で行えます。また、fault injection(故障注入)などの独自の技法や、正確で反復可能な逆実行によって作業効率も向上します。さらに、システム全体のシミュレーションへの共有アクセス、スナップショット機能、優れた可視性を提供することで、Simicsはチーム全員が同じページで作業し、場所に関係なく、すべてのハードウェア、ソフトウェア、QAチームが効率よく連携できるようにします。

このような機能によって、東芝はSoCが準備できる前にソフトウェア開発キット(SDK)を開発することができ、商品化のスピードアップが可能になります。ハードウェアが完成する前にソフトウェア開発を開始することで、東芝の自動車関連顧客は、エコシステム全体で効率向上を加速することができます。

これによって、東芝と東芝の自動車関連顧客はソフトウェア開発プロセスを根本から改革し、高品質の製品を高速に、自信を持って提供できるようになります。そして顧客の顧客にもメリットが及ぶことで、Simicsは今日の複雑なオートモーティブアプリケーション環境で、エコシステムの競争力維持をサポートします。

Simicsに関する詳細は、こちらを参照してください。ウインドリバーのオートモーティブポートフォリオの詳細は、Wind River Helix Chassisのページを参照してください。